地域を見て歩く
私は不動産が大好きです。どんな土地にどんな建物が建っているのかや、この不動産でどれくらい儲かっているのかを調べるのも好きですが、私が最も好きなのは、どのような地域にどのような不動産があるのか、ということです。鉄道と駅、道路、河川等をよくよく調べてみると、地域と地域の思わぬ関係や不動産への影響が突然見えたりするからです。なぜこの地域はこんなに環境がいいのかな?と疑問を持っていてもその地域に行くと謎は解消することが非常に多いのです。
実践としては、昨年3月には福岡、6月には仙台、10月には札幌を訪問しそれぞれ1週間ぐらい滞在しました。そして鉄道沿いをひたすら歩きました。各都市の鉄道の駅は80%程度達成しています。iPhoneの「ヘルスケア」で歩数と距離を測ると毎日約4万歩、距離で30km~35km歩いていました。マラソンの42.195kmまであとわずかです。
今年2月から3月に、東急東横線、池上線、多摩川線、世田谷線の全線、大井町線の一部(大井町~溝口間)、小田急線(下北沢~登戸)、京王線(明大前~聖蹟桜ヶ丘)、井の頭線(渋谷~明大前)、中央線(中野~日野)を踏破しました。最初に電車で遠くまで行って、歩いて帰ってくるやり方です。しかしそれ以来、コロナで不要不急の外出ができなくなりました。私は不動産鑑定士なのでこの調査は「不急」ですが「不要」ではありませんので、「ママチャリ」を購入、電車には乗らずに鉄道の各駅の訪問に再度トライするようにしました。
そして4月後半には西武新宿線(中井~小平)を踏破しました! 約60kmでした。今回は、自宅のある目黒から小平に行き、そこから各駅に立ち寄りながら中井まで達し、そこから山手通で目黒で帰るというルートをたどりました。しかし自転車と徒歩では使う筋肉が違うらしく、おまけに自転車が新しく慣れないためか、足の筋肉とサドルにあたるお尻が酷く痛くなり、何とか目黒にたどり着いた時にはヘトヘトになっていました。慣れるまで距離を落とさざるを得ません。1日往復で30~40km位がいいとこでしょうか?
自転車に切り替えて不安だったことがあります。地域や不動産を見に行った時に情報落ちがあるのではないかと思ったのです。私は地域や不動産を理解するためには自動車や鉄道での移動は役に立たないと考えています。移動速度が速すぎると不動産が十分に情報が得られないからです。地域や不動産の情報を的確にとらえるのは徒歩が一番です。速度が遅いと情報落ちが少ないのです。グーグルマップなども発達し、ネットでもその地域の写真はすぐにたくさん見られるようになりました。でもそれらでは地域や不動産の情報を的確にとらえることができません。どんな情報が落ちるのか、私も不思議です。しかし訪問することにより、視界が360度確保され、風の感覚や匂い、音による喧騒の感覚、歩行者の醸し出す雰囲気、色々落ちることによって地域や不動産を写真やグーグルマップで理解することはできません。自転車も早すぎるかな?と思っていましたが、のろのろ走っていると意外と地域の情報は落ちません。以外にも歩きに近い感じで地域の特徴を捉えることができます。だからしばらく、自転車で地域を回ってみるつもりでいます。またコロナが収束したら徒歩になるかもしれませんが、この題名「♭チャリ紀行(Travelogue)」で行こうと思っています。
本ブログでは、このフラッと(♭)自転車での小旅行のほか、地域や不動産を中心に、今までの経験や関心の沸いたことを徒然に綴ってゆきたいと思います。例えば、不動産鑑定士にはどうなれるのか?とか最近興味のある「ドローン」についても書きたいと思います。ドローンはちゃんとこれからも関心を維持できるのかちょっと不安ですが。
自転車に体を慣らしてから、次は西武池袋線や東武東上線にチャレンジしたいと思います。まだ先になると思いますが。このブログは毎週1回更新を目指します。暫くは今までの訪問ネタを題材にしようかと思います。よろしくお願いします。